作家『つげ義春』氏と山光荘 - 松崎温泉長八の宿山光荘

作家『つげ義春』氏と山光荘Memory

昭和42年8月に作家『つげ義春』氏が当旅館にご宿泊されました。
その初対面から16年後の昭和52年、当旅館女将は「長八の宿」としてマンガに描いていただいた感謝の御礼の上、つげ義春氏を尋ねました。
以来、つげ義春氏はかかさず年賀状をくださっています。

貧困旅行記

作家『つげ義春』氏の貧困旅行記

上記の女将の訪れをつげ義春氏はこの本の中でこのように書かれています。

《以下抜粋》
おかみさんの来意は、かつて私がマンガで描いた「長八の宿」が、多少の宣伝にでもなったのだろうか、そのお礼にあがったとのことであった。挨拶にくるのが遅くなったのは、私の住所がどうしてもつきとめられず、過日マスコミ関係の人が泊った折、私の住所の探索を依頼し、ようやく尋ね当てたのだとか。私はこの十数年間は引越しばかりしていたから無理もない、恐縮した。私が描いた「長八の宿」は、山光荘がモデルではあるがすべてフィクションであった。しかし、モデルにしたために何か迷惑がかかったかとちょっと心配でもあり・・・